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- 生成AIの最前線を外部講師から学ぶ!生成AIの現在とこれからのAI時代に必要な力とは
9月12日、マーケットエンタープライズ(以下、ME)では、社員向けに生成AIの特別セミナーを開催した。
現在、MEでは生成AIによる業務の効率化を図っており、社内での生成AIの利用率は95%を超えた。その結果、年間で約75,000時間もの業務時間を削減をしている。
今回は教育や開発の最前線で活躍する、青山学院大学講師 安藤昇氏を招き、AIの最新動向とそれがビジネスや社会に与える影響について講演いただいた。
本記事では、セミナーで安藤氏が語った「生成AIの動向と知識」、そして「これからの時代に私たちが向き合うべきこと」について、当日の様子を交えながらレポートする。
MEでは、2024年10月から2025年5月末にかけて代表直下の生成AIプロジェクトを実施したり、全社員がGoogleのAIアシスタント「Gemini」を制限なく利用できるようにしたりするなど、生成AIの取り組みに力を入れています。社内での生成AIの利用率を上げ、業務の生産性の向上、そして成果の最大化を目指しています。これまで、汎用的なプロンプトやナレッジを社内で共有した結果、生成AIの利用率は95%を超え、業務時間を年間約75,000時間も削減しました。
▼MEの生成AIの利用率について
生成AIは進化が著しく、一過性のプロジェクトだけではなく、常に情報をアップデートしていくことも必要です。そうした最新情報のインプットや、活用方法を学ぶため、MEでは外部講師を定期的にお招きしセミナーを実施しています。
▼Geminiを活用している企業として、MEの社員がGoogle社で登壇しました。
▼東大松尾研発スタートアップのWanderlustとAIエージェントと事業提携をしました。
今回ご登壇いただいた安藤氏は、教育とシステム開発という二つの分野で最前線を走り続ける、多彩な経歴をもつ第一人者です。
ここからは、セミナー当日の様子をレポートします。
講義の冒頭、安藤氏は生成AIの最新情報に触れ、私たちの想像を超える生成AIの能力を具体的にお話してくださいました。
最新のAIモデルの中には、IQ148に達するとされるものも存在します。東京大学の入学試験で出題されるレベルの数学問題も、容易に解いてしまうほどの能力を有しています。実際に安藤氏がその場でAIに東京大学の入学試験の問題を出すと、わずか数分で正解を導き出しました。
これまでのAIとの関わり方は、プロンプトをどのように書くかなど、「人間がAIをどう使うか」が中心でした。しかし、安藤氏によると今後は「AIに何を、どこまで任せるか」を設計する時代へと大きくシフトすると言います。
講義の中で特に衝撃的だったのは、教育現場における生成AIの活用事例です。今は、中学生もAIを学ぶ時代になってきているのです。
安藤氏が教鞭をとる青山学院大学中等部では、中学生からAIを学習し実践しています。
かつては習得に約1年を要したアプリ開発を、中学生たちはわずか2週間で完成させてしまうそうです。
講義中には、プログラミング未経験の社員も含めGoogleのAI Studioを使ってアプリ開発を体験しました。作りたいアプリのイメージを簡単な言葉で指示するだけで、わずか5分ほどで、概ね、ウェブアプリが完成。その開発スピードと手軽さを目の当たりにし、参加社員も驚いていました。
急速に進化するAIに対し、私たちはどのように向き合っていくべきなのでしょうか。安藤氏は、生成AIの進化とそれに伴う社会の変化についてもお話くださいました。
アメリカでは、生成AIの台頭により、一部のプログラマー職の需要が減少傾向にあるというデータも出ています。これからの時代を生き抜くために、私たちは以下の3つの力を意識的に磨く必要があると安藤氏は言います。
安藤氏は「何でも実現できる可能性がある今、やりたいことがないのは非常にもったいない」とおっしゃっていて、私たち大人も「創造力」をもつことが重要だと感じました。
セミナー後、参加者からはさまざまな質問・感想が寄せられました。
社内でシステム開発をするIT部門からは、GitHubやWindsurfを使ったコーディングの開発について。
デザインや動画などクリエイティブの部門からは、AIがデザインも動画も作れるようになってきていくこれからの社会で、今後生き残っていくための必要な要素について
質問が多く上がりました。
全体としては、
「自分はある程度、生成AIを使えていると慢心してしまっていた。しかし、本セミナーを受けて、現代の中学生の生成AIの使用動向を知り、良い意味で危機感をもつことができた。」
「これからの子どもたちが生きる、未来がどうなっていくのかということを想像すると同時に、私たち大人こそ学び続けなければならないと強く感じた。」
などと、AIとの付き合い方や今後の展望に関する感想が多くあがりました。
正に、講義の中にもあったように「どう使うか」から「何を任せるか」の時代になっていることが社員にも強く伝わったのだと思います。
実は、本記事も安藤氏に教えていただいたことを活かして、人の手も加えながら、原稿はAIを活用して作成してみました。
今回のセミナーを受けて、AIが発達する時代だからこそ、人間ならではの「温かみ」や「創造力」がより一層重要になると感じました。
MEでは、本研修に留まらず、外部の方をお招きし生成AIに関する研修を積極的に行なっています。
私たちは、これからもAIと向き合いながらサービスを向上させ、業務の効率化を図っていきます。そして、持続可能な社会の実現へ向けて、時代の変化に適応し現状に甘んずることなく、チャレンジし続けてまいります。
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